
僕がまだ生粋の釣り師だったころのおはなしです。
タイとミャンマーの国境地帯の山奥に釣り竿をもって出かけました。
日本の釣りに少し飽きていたのもありますが、人が誰も釣りをしたことがないフィールドで
釣りをしてみたかった。日本の釣り師なら誰でも一度はドラえもんに頼んで有史以前の世界に
つれて行ってもらい釣り糸を垂れてみたいと思うものです。
僕はそれを東南アジアの山奥で実現しようとおもったのです。
細工は流々、アイデアバッチリで臨んだ釣行は惨敗でした。
当時の僕は、自分で言うのもアレですが、腕は一流、心はアマチュアの釣り師としては脂が乗り切った状態
だったのにです、二週間ほど滞在したのですがその間に釣れたのは20㎝ほどの魚が一匹。
慰めにパンくずや残飯で釣った小魚は含みません、あくまで釣り師として挑んだ魚の釣果がそれでした。
レッドスネークヘッド。
1mを超え10キロ以上になるこの巨人族と手が痺れるまで引っ張りっこをしよう、朝から晩まで毎日。
飛行機に乗って6時間、入国して陸路を6時間。
その間ずっとドラえもんが居なくても有史以前の釣りができると思っていました。
しかし全く釣れない。小一時間ボートに乗っていれば理由はわかります。
魚が居ない…。
こんなフィールドは日本でもなかなか無い…。
ポイントに延縄の仕掛けが張り巡らされていてそれにかかったスネークヘッドがだらりと漂っているのを
数匹見ました…。
僕が行ったこの地域には少数民族の村があって昔ながらの生活を営んでいました、湖で水浴びや洗濯をして薪で調理をする。
そういう人たちが現金収入の手段として、スネークヘッドを採っていました。
村をあげての乱獲です、聞けば成魚は食用に、稚魚は網ですくって生かせておいたのを町の人間が買っていくという。
キャッチ&リリースなんか甘っちょろくて、キャッチ&イートでもまだ甘い、キャッチ&セールですよ。
この少数民族の村にキャッチ&リリースの国から来た甘々な僕は理解できなくて、夕飯の時にたまたま同席したその村の漁師になんでそんなことをしているのかと聞きました。
「現金があれば子供たちに教育を受けさせられる。」
そう言うのです。
それを言われたら何の返事もできず、ただ黙って炭火の薫りのする美味しい夕飯を食べるだけでした。
これに近い事がビカクシダにもおきています。
‘山採り’と言われて売買されているもの達です。
図式は同じです、少数民族が売れるから原生林に自生している個体を採る、採れなくなるまで採る。
そして現金収入の為に売る。
おそらく、この流れを変えることはできなくて、自生しているP.ridleyiを見ることはできなくなるでしょう。
でも僕は近々、この山採りのP.ridleyiの販売を開始します。
その理由は山採りのP.ridleyiは僕が売らなくても誰かが売るし、欲しがる人が世界中に沢山居ます。
採り尽くされる流れはたぶん変わりません。
それならば僕は販売した利益から少しだけ、採取地の付近で教育の為に活動している団体に寄付をしようと思い付きました。教育に絞ったのは自然保護の団体には僕が参加ぜずとも活動資金が流れやすいように感じたからです。
僕の買い付けスタンスは
買うから採ってきて
ではなく
採ったのがあったら買うよ
なので入荷数はたかだかしれたモノになるでしょう。
このスタンスが受け入れられなければ現地のバイヤーも僕への供給を止めると思います。
いまのところ、現地のバイヤー達は僕の試みに好感を持ってくれています。
この試みがどれくらいのモノになるのかはわからないし皆さんがどう思うのかもわからない。
少しずつ、継続的にこの活動ができればちょっとだけ、だれかの為になるんじゃないかと。
これが僕が見てきたことに対するきっと65点くらいの答えです。
そういうおはなしです。

古い例えは検索各々で。
こんな事を書いた店主のお店はこちら
https://www.instagram.com/opossum.green
お金のあり方が違うんだよなー。
お金を資産に変えたり、ましてや貯蓄とかは 概念がない。
だからなくなったら獲りにいく。
コーヒーの世界でも似たような話があるねん。
そんな事してたら無くなっちゃうよ。ってお節介言ったところで買ってるのがコチラ側なんだからその口で言うか?って。
難しいけど。
現地の人たちみたいに未来のことは一旦置いといて、今できる事をアクションしていくのが大事なのかなって思ったりもしてます。
現場をみている僕にいわせると
そこの根元が教育なんやろなと思います、お金のあり方。
この活動をすることで山採りにたいしてモヤモヤした気持ちを持ってる、けどやっぱ欲しい!!
ってお客さんの後ろめたさを少しだけ背負えないかなあ?
投稿者プロフィール
- ビカクシダ屋さん
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